2008年5月4日日曜日

「よみがえる京大サイクロトロン」とこのページについて

はじまりは2006年2月、京都大学博物館の大野先生から「日本が戦時中におこなっていた核開発の遺 品をもっている」と明かされたのでした。

その遺品とは、サイクロトロン(円形加速器)のポールチップという一部分でした。本体のサイクロトロンは戦後GHQによって破壊され、廃棄されていたのでした。にもかかわらず、なぜ、博物館にその一部分があるのか??

展示されていないポールチップにはどのような歴史的文脈があるのか、それを探るため、私たちは調査をはじめました。

関係者へのインタビューや、資料の調査など、少しずつ歴史をたどっていく過程はとてもエキサイティングなものでした。
それを形にまとめたいと、ドキュメンタリーを制作しました。映像は言葉にならない感覚や感情をうつしだすことができるという考えからでした。

折り重なったテーマを、なるべくそのままに、見せることができたら、という思いで制作しました。

といっても、もちろんドキュメンタリーの中にすべて織り込めているわけではなく、また、調査がこれで完結したわけでもありません。これまでの活動によって、新たなつながりや方向が見えてきています。

そこで、これまで及びこれからの活動の一端を、ここで紹介していきたいと思います。
このブログには、インタビューの簡単な記録やそのとき感じたこと、ドキュメンタリーの上映予告や報告などを載せていく予定です。どうぞよろしくお付き合い下さい。


(文章/中尾)

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