2009年11月12日木曜日

参考文献の紹介

今週末の会での配布資料のために、参考文献をいくつかまとめたので、アップします。

*京大サイクロトロンに関する文献

トマス・C・スミス「京都帝大サイクロトロンの解体(1945)に関する回想」『日本史研究』 (1997) 12, p.128-140.
竹腰秀邦「台北帝国大学と京都大学における初期の加速器開発と 原子核物理学研究(前編)」日本加速器学会誌』(2007) Vol.3, No.4. p.384-390.
竹腰秀邦「台北帝国大学と京都大学における初期の加速器開発と 原子核物理学研究(後編)日本加速器学会誌』(2007) Vol.4, No.1. p.18-23.
井上信「日本加速器外史」(その1~4)『日本加速器学会誌』(2004-2005) Vol.1, No.2Vol.2, No.2.
塩瀬隆之,林衛,中尾麻伊香「科学技術史の棚卸し:京大サイクロトロンをいまに伝える」日本加速器学会』(2008) Vol.5, No.1. p.70-74.
中尾麻伊香「捨てられた京大サイクロトロンのその後」日本物理学会誌200964巻第6 p.461-462.

*日本の原爆研究に関する文献

志賀富士男編『機密兵器の全貌 わが軍事科学技術の真相と反省(Ⅱ)』興洋社,1952
安田武雄「原子爆弾製造に関する研究の回顧」『原子力工業』1955
山本洋一『日本製原爆の真相』創造陽樹社,1976
読売新聞社編『昭和史の天皇 4』角川文庫,1988
山崎正勝「理研の原子爆弾一つの幻想「完全燃焼」構想」『技術文化論叢』3号(2000)p. 25-32.
山崎正勝「理研の「ウラニウム爆弾」構想 第二次世界大戦期の日本の核兵器研究」科学史研究』2182001
Keiko Nagase-Reimer, Walter Grunden and Masakatsu Yamaszaki “Nuclear Research in Japan during the Second World War,” Historia Scientiarum, 14 (2005):221-240
Walter E. Grunden, Secret Weapons and World War : Japan in the Shadow of Big Science(Lawrence, Kan.: University Press of Kansas, 2005).
中根良平編仁科芳雄往復書簡集3巻,みすず書房,2006-2007

このほかにも追加予定です。

合評会のお知らせ

以前このブログでお知らせした、日野川静枝先生の著書『サイクロトロンから原爆まで― ―核時 代の起源を探る』の合評会が東工大「火ゼミ」で行なわれます。
(*火ゼミとは、東工大の一室を借りて行われている科学史・技術史の研究会で、原則として毎週火曜日の午後に行われているので「火ゼミ」と呼んでいます。参加は自由です。)

日時:11 月 24 日 午後1時20分から
場所:東京工業大学(東京都目黒区大岡山2-12-1)西9号館4階407号室

評者:中尾麻伊香,栗原岳史


サイクロトロンと原爆をめぐって、興味深い議論が展開されることと思います。
平日昼間の開催になりますが、ご都合のつく方はぜひお越しください。

上映会のお知らせ

久しぶりの上映会のお知らせです。

今週末と再来週末に以下の日時で開催されます。

解説も行う予定です。ご都合のつく方は、ぜひ遊びにきてください。


「東大科哲の会」第10回談話会

日時:20091114() 14:30-17:00

会場:東京大学駒場キャンパス 教養学部8号館210号室

http://hps.c.u-tokyo.ac.jp/news/2009/10/101111/index.php

*「科学史学校」第22期
日時:20091128() 14:00-16:00

2009年9月6日日曜日

紹介『サイクロトロンから原爆へ―核時代の起源を探る』』

『よみがえる京大サイクロトロン』にも登場された、日野川静枝先生(拓殖大教授・科学史)が、著書を刊行されました。
1930年代の各国のサイクロトロン開発の歴史から、そのサイクロトロンが原爆開発に利用されていく過程が、まとめられています。サイクロトロン開発の詳細はもちろん、サイクロトロンをとりまく大きな歴史をとらえている、素晴らしい本です。
関心のある多くの方にお勧めしたいです。

http://www.amazon.co.jp/サイクロトロンから原爆へ―核時代の起源を探る-拓殖大学研究叢書-人文科学-15-日野川/dp/4881160702

2009年6月15日月曜日

上映予告(Cultural Typhoon)

7月4日から5日にかけて,「カルチュラル・タイフーン2009」が東京外国語大学で開催されます.

それにあわせて開催される「既存の映画館ではできないような映像作品の見方をする場」の創出を目指した「シネマ・タイフーン2009」で,上映することになりました.

http://www.cultural-typhoon.org/2009/jp/cinema-typhoon/

「よみがえる京大サイクロトロン」は,5日(日)の11時からの予定です.
ぜひ遊びにきてください!

2009年4月7日火曜日

上映会の情報

科学技術映像祭のページに,上映プログラムが掲載されていました.

http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/50/program.htm

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4月16日(木)入選作品上映会10:00~16:30(予定)
●よみがえる京大サイクロトロン(65分) ●ようこそナノテクの世界へ(29分) ●自然がつくる色の世界(29分) (休憩12:05~13:00) ●日常にひそむ数理曲線(32分) ●テラヘルツ光研究プログラム(14分) ●だまし絵立体 新しい立体錯覚の発見(16分) ●技の彩 鼠色・江戸小紋(14分) ●遥かなる月へ 月周回衛星「かぐや」の軌跡(30分) (休憩) ●骨の強さを生む!コラーゲン架橋(15分) ●ヒートアイランド都市を救う 風の道(15分) ●雨の物語 ~大台ヶ原 日本一の大雨を撮る~(49分)

4月17日(金)表彰式14:00~14:50
入選作品上映会15:00~17:00

●黒い樹氷 ~自然からの警告~(46分) ●学問と情熱 本多静六(46分) ●器官の再生メカニズムを解く(29分)
(マインド・ラボはインターネット上で公開されております。会場でも実演いたします。)


会場 科学技術館サイエンスホール
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『よみがえる京大サイクロトロン』は朝10時からの上映になりそうです.
入選作品が一挙に見られるので,見に行ってみたいとおもいます.

会場の科学技術館は,「竹橋」または「九段下」の近くです.
案内図はこちら→ http://www.jsf.or.jp/map/

2009年3月11日水曜日

科学技術映像祭入賞

このたび、第50回科学技術映像祭で、部門優秀賞(ポピュラーサイエンス部門)を受賞しました!

2007年の科学映像コミュニケーション研究会の活動から、予算のないながらさまざまな方に協力いただいてできた作品が、NHKなどの作品と並んで評価されて受賞できたこと、とても嬉しいです。

4月から、科学技術映像祭受賞作品ということで、全国で上映会が開催されるようです。
詳細についてはまたお知らせします。


*公開について (よくお尋ねいただくこと)

・上映会の予定は、このブログでお知らせします。
・DVDはこの春には完成させたいと思います。
・ネット公開については、不本意な形で二次利用されてしまう危険性があること、出演者の許可をいただいていないことから、今のところ考えていません。

その他お問い合わせは、制作者の中尾までお願いします。

goa.maika@gmail.com(@を小文字に変換してください)