2008年8月16日土曜日

加速器実験

8月2日の上映会にいらした毎日新聞の青野記者が、今日の「発信箱」に「加速器と責任」という文章を書かれています。ドキュメンタリーについても紹介されています。

http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/archive/news/20080816ddm002070027000c.html

CERNのLHC(大型ハドロン衝突型加速器)の実験によりブラックホールが出現し、地球が飲み込まれるのではないかとの懸念から(LHCの運用中止を求める訴訟までおこり)、当初実験が予定されていた8月7日の前には一部の人々をはらはらさせました。実験は9月10日に延期されたとのことで、一ヶ月間気が気でない人も多いのでは!?

私はこのニュースを聞いたとき、1940年2月のTIMEの記事を思い出しました。記事では、核分裂発見のあとジョン・F・ダニングらがニューヨークで追実験を行ったときに芽生えた「核分裂連鎖反応によってニューヨークが壊滅したかもしれない」というセンセーショナルな逸話を紹介していました。記事によるとそれは「コロンビア大学の善意をもった物理学者が、まるで小さな男の子がナッツをくだくように満足げにウラニウム原子を中性子で割る」ことによります。このような不安は1939年以降さまざまな記事にみることができます。新たな挑戦にはいつの時代も希望と不安とがつきものですが、挑戦者たちだけではなく地球規模(宇宙規模?)で心配される、というのが今回の実験の規模を物語っているようです。

8月31日に、KEK(高エネルギー加速器研究機構)の施設が一般公開されます。
この機会に加速器研究者にいろいろと聞いてみたいですね。
「よみがえる京大サイクロトロン」も、一般公開の日に展示ホールと史料室の2箇所で上映される予定です。KEKに足を運ぶ方はぜひご覧ください。時間などの詳細についてはまたお知らせします。

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